昨年、新しくリニューアルした福井県立恐竜博物館で開催中の特別展「バッドランドの恐竜たち―北アメリカの1億年―」の魅力を伝えるべく、博物館館長の谷川由美子さんと、県公式恐竜ブランドキャラクターのラプトくんが、7月下旬に朝日新聞メディアプロダクション大阪支社を訪れた。
恐竜化石が多数発掘される福井県勝山市にある福井県立恐竜博物館。世界三大恐竜博物館の一つに数えられており、県内外から多くの恐竜ファンが訪れる人気の施設だ。
現在、リニューアル後初となる特別展「バッドランドの恐竜たち―北アメリカの1億年―」を開催中。化石発掘の聖地であり、恐竜研究の最前線といわれる北アメリカ大陸に広がる「バッドランド」と呼ばれる荒野には、良質な化石が多数発掘されている。今回はこのバッドランドで発掘された化石から、恐竜の進化と歴史に迫る。
恐竜が誕生した三畳紀から白亜紀まで1億年の歴史を、4つのゾーンに分けて展示。
注目は、カナダ・アルバータ州のロイヤルティレル博物館を代表するティラノサウルス「ブラックビューティー」の実物頭骨化石や、全身骨格では世界初公開となるゴルゴサウルスの全身骨格。貴重な実物化石が多数展示されている。
さらに、リニューアルによって今までより大型の展示が可能となり、恐竜博物館展示史上最長となる全長約25メートルのディプロドクスの全身骨格は迫力満点。ディプロドクスのおなかの下を通るように通路を設けているため、化石を下から見ることができる。「まるで恐竜時代にタイムスリップしたような、ダイナミックなスケール感を楽しむことができます!」と谷川館長は話す。
常設展も見どころ満載だ。メインのエリアには、実物の化石を使った10体を含む50体の恐竜全身骨格が展示されており、中国の中生代の情景を実物大に再現したジオラマやダイノシアター(CG映像)で、ジュラ紀の恐竜時代を体感することができる。
昨年オープンした新館では、福井県で発見された5種の恐竜と1種の鳥類のシンボルモニュメント「恐竜の塔」や、本格的な化石研究体験ができる施設も。
「初めて恐竜博物館を訪れる人はもちろん、恐竜ファンも大満足間違いなしの充実した内容です。ぜひ貴重な展示を見に来てください!」と谷川館長とラプトくんは誘っていた。
令和6年度特別展「バッドランドの恐竜たち―北アメリカの1億年―」
2024年11月4日(月・振休)まで
休館日:9月11日(水)・25日(水)、10月9日(水)・23日(水)
開館時間:9時~17時(最終入館16時30分)
※8月18日までは8時30分~18時(最終入館17時30分)
特別展観覧料:一般1,800円、高・大学生1,600円、小・中学生1,000円、70歳以上1,000円(特別展観覧券で常設展も観覧可能)※未就学児無料
入館には日時指定の観覧券が必要です。博物館HPで事前にご購入ください。
福井県立恐竜博物館
福井県勝山市村岡町寺尾51-11
℡0779-88-0001(代表)